昨今、保育所に保育士が不足している問題が多く取り上げられています。保育士の募集をしてもなかなか保育士が集まることのない理由のひとつとして給料の安さがあります。政府の統計によると保育士の年収は他の職種の平均よりも100万円近く低く、早急な待遇の改善が必要とされています。しかし、他にも保育所に保育士が不足している問題はあります。
それは拘束時間が非常に長いことです。保育所といった場所の特性上朝は早く、夜は遅いことが基本になります。本来ならシフト制で8時間勤務で回していくつもりも人が少ないとどうしても10時間以上の勤務が必要になってしまいます。人が少ないことによる悪循環が起きてしまいます。
また、子供を預かる現場ならではのストレスも非常に多く、保護者とのコミュニケーションやクレームに対応するといった大変さもあります。また、保育士の仕事は子供の面倒を見ること以外にも保護者に向けた連絡をしたり、行事があればその準備をしたりと非常にやることが多いことが現状で、中にはサービス残業が当たり前になっている施設もあります。
このような問題に対して国や政府も動き出しています。厚生労働省では待機児童の解消を目標として民間の保育所で働く保育士の給料を平均で5%上げる取り組みを行いました。職場に復帰することが不安な人を対象にして研修を取り入れたりしてスムーズに職場復帰ができる環境を整えているところもあります。このように保育士不足は社会問題となっていて、早急な解決が望まれています。
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